金沢市フォーラス6階に新たにオープンした和食店「金澤じもの HAKU」にて、設計・施工を担当しました。
今回の空間づくりで大切にしたことは、職人が目の前で寿司を握り、しゃぶしゃぶを仕上げる様子を五感で楽しむ「臨場感のある空間づくり」。
金沢の豊かな食文化を、単なる食事ではなく一つの「体験」として提供できる店舗を目指しました。
設計上の大きな課題は、全席カウンターという構成に伴う給排水設備の配置です。
居抜き物件かつ短納期という制約から、既存床への大規模な配管埋設が困難な状況にありました。
そこで、スタッフの動線と座席エリアを緻密に整理し、カウンターの天板や座面の高さをミリ単位で調整。
床を部分的に一段上げる手法を採用することで、設備機能を確保しながらも、視覚的に違和感のないレイアウトを実現しました。
意匠性を損なうことなく、機能と納まりを両立させています。
完成した空間では、28席のカウンターすべてが特等席。
職人の所作を間近に望み、日本食が完成していく過程そのものを味わうことができます。
これは、特に外国人旅行者をはじめとした「体験価値」を求めるゲストのニーズにも深く応えるものです。
空間全体は、余白を活かした静謐な構成としました。
その一方で、レジカウンターやファサードの格子意匠には適度な存在感を持たせています。
ミニマルな空間の中でデザインが埋もれてしまわないよう、素材の質感やスケールバランスを細部まで追求しました。
クライアント
株式会社アイエムエムフードサービス
工事期間
1か月
対応範囲
設計, 施工
エリア
石川県金沢市
坪数
59.76坪
業種・業態
飲食店 和食